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長野県民のソウルフード 根曲がり竹の味噌汁

こんにちは。小谷(おたり)村集落支援員の田辺です。

5月末辺りから、私の大好きな根曲がり竹が採れるようになってきました!

今日は根曲がり竹をいただいたので、信州の有名な郷土料理の一つ、根曲がり竹の味噌汁を作ってみたいと思います。

根曲がり竹の良い所は、普通の筍と違い、あく抜きが必要ありません。

筍は普通、米ぬかで茹でてしっかりあく抜きした後でないとえぐみがすごいですよね。

根曲がり竹は、あく抜きしないでも茹でたり焼いたりすればすぐ食べられちゃうのが最高に良い所です!

ただ、節は結構固いので、食べる時には節を取り除いてから食べるのをお勧めします。

皮を剥いて節を除くと、食べられるところは結構少ないです。

つまり、とっても貴重なんです!

【根曲がり竹の下処理方法】

①まず、根曲がり竹の真ん中に包丁で筋を入れます。
 竹は何枚も皮があるので、結構深めに切っても大丈夫です。
 筋を入れたら、その筋から両手でこじ開けるように皮を剥きます。
無題.jpg

剥けました。
コツをつかめば簡単に剥けるようになります!

②皮を剥いたら、切っていくのですが、この時、固い節は取り除いてしまいます。
 ※画像の赤丸している部分が節の固い部分です。

節を切る.jpg

根元は輪切りにします。固い節の部分は包丁を入れると「ギリギリ」という固い物を切っている感触があるので、もったいないけどその部分は捨ててしまいましょう。こればかりは見た目ではわかりません。黄色い、淡い色の方が柔らかく見えますが、緑色でも柔らかい竹の子もあるし、包丁を入れてみないとわからないです。

③先っちょの部分は基本的に柔らかいので、斜め切りにします。

で、全部切ったのがこちら。

後は味噌汁にするだけです!

IMG_2862.JPG

後は好きな具材と一緒に味噌汁にするのですが、この時に絶対に欠かせない物があります。

それが、「サバ缶」。

信州人にとって竹の子の味噌汁=根曲がり竹とサバ缶の味噌汁。

ちなみにサバ缶は竹の子だけじゃなく、山菜やキノコの味噌汁にもよく合います!

自然で採れた旬なもの + オイリーなサバ缶 = 最強の組み合わせ なんです。

それでは、味噌汁作成に移りたいと思います。

まず、沸騰したお湯の中にサバ缶を投入。煮汁も一緒に入れます。

※この時にサバは缶の中で身をしっかりほぐしてから入れるのがポイント。

サバから出汁が出るので、出汁は入れなくてもいいですが、しっかりした味が好みの方は少し「だしの素」を足しても○

次に、刻んだ根曲がり竹を入れます。

お好きに油揚げや豆腐、玉ねぎ等の具材を加えてください。

しばらく煮込んでから、お味噌を入れて出来上がりです。

じゃーん。
IMG_2872.JPG

うーん、いい薫り!

柔らかくてシコシコした竹の子の食感とサバの脂が味噌汁の中で合わさって、すごくおいしかったです!

これぞ初夏の楽しみ。

小谷村に住んでいてしみじみ感じるのは、自然からいただく季節の食べ物が食べられるのが当たり前のようにできること。

本当に幸せだと思います。

ごちそうさまでした。