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リアル山賊ダイアリー!山鳥で鴨南蛮そばに挑戦
こんにちは!小谷(おたり)村集落支援員の田辺です。
突然ですが、みなさんは、「山賊ダイアリー」という漫画をご存知ですか?
都会で暮らしていた若い男性が、Uターンして田舎のおじいちゃんの家に住みながら、猟をして暮らす、というワイルドな話で、実際にその漫画家さんは猟師の免許を持っているようなので、内容はおそらく実体験から来るものだと思います。
私も途中までしか読んでいないのですが、この漫画が巷ですごい人気があるようです!
田舎で暮らす、山で猟をする、そんな生活に興味を抱いている人はたくさんいるのではないでしょうか?
小谷村の生活で嬉しい所は・・・
冬になるとジビエが食べられる!
そう、本当に「山賊ダイアリー」の生活ができるのです!
私自身は猟をしないのですが、たまに猟師さんからお裾分けをいただいたりして、ジビエを食べる機会に恵まれることがあります♪(ありがたい!)
今回、やまつばきで「爪かんじき」(アブラチャンという木を曲げて作る手作りのかんじきです。詳しくはこちらのブログをご参照ください。)を男衆が作っており、誰かの「山鳥が手に入ったから、昼食はそばにするぞー!」という鶴の一声で、急遽わたくしも昼食づくり手伝い&ご相伴にあずかることに。
私が所属するのは小谷村役場特産推進室。特産を日々発掘、そして開発するという天命を受けております!
つまり、小谷村で採れるジビエの有効活用を考えなければいけません。(遊んでいるわけではないぞ!)
山鳥をどう調理するか、それによって今後小谷村特産品を開発できるかも、、、しれない!
小谷村名物、山鳥の○○って商品ができるかも、、、しれない!
あ、その前に、山鳥って何?という方もいらっしゃるかもしれませんので、参考画像です。
※画像はPhotoACさんからお借りしました。
残念ながら私も実際の山鳥がどんなものか知らないのですが、山鳥にも色々種類とかあるし、性別とかでも外見は違ってくると思いますので、この画像と同じ山鳥かどうかは保証できません。
でもまあ、こんな感じの茶色いキジみたいな鳥だと思われます。
こいつがウマいんです!
それでは早速、山鳥の解体に取り掛かりたいと思いますっ(-_-)/~~
私がやるわけじゃないけどね。。。
絵面はややグロいですが…。
山の恵みに感謝して、命をいただいています!
ていうかこれ、すでにほぼ解体されてるやんヾ(≧▽≦)ノ
後は、骨(なんか魚みたいに細くて引っかかりそうな骨がたくさんあった)を取り除けば食べられます。
ちなみに、この取り除いた骨の部分、しっかり使わせてもらいましたよ!
骨の部分とネギを煮込んで、鳥ガラスープを作ります。
普段そばを食べるとき、小谷村ではカツオと昆布で出汁をとりますが、今回は山鳥の鴨南蛮です。山鳥のガラスープ!とっても美味しそう!
灰汁がたくさん出るので、灰汁はその都度取り除きます。
鳥ガラに、本返し(醤油とみりん、砂糖で作る。これも手作り)を合わせて、暖かいそばつゆの完成です!
鳥ガラスープだけだと、油の香りがほんのりする、優しい味でした。(決して脂っこくはない)市販の鶏がらスープと比べると、塩気がなくて、味は薄いかな。(当たり前か)
そして、最高においしいお肉の部分。
これはネギと一緒にフライパンで炒めました。
水分を飛ばしながら、味が染みるまでしっかり炒めます。こちらも本返しを使って。
黄色い脂身が結構あって、その脂身がおいしいんだそうです。
やはり灰汁は多め。出てきた灰汁は、しっかり取り除きました。
そして完成したのが、こちら。
おおっ!!美味しそうΣ(・ω・ノ)ノ!
見た目ややワイルドな鴨南蛮そば(山鳥南蛮かな?)ができました!
そばはもちろん、手打ちです!
肝心のお味は…
なかなかおいしい(*^-^*)
どうしてもジビエって「臭い、硬い」のイメージがありますが、この山鳥は全然臭くない!硬くない!
味はマガモに似ています。
うーん、欲を言えば鳥の出汁がもうちょっと改良の余地がありそうな。
山鳥ガラが少なかったかな?それとも、短時間で煮たので、出汁がしっかり出ていなかったかもしれません。
半日位かけて煮ないとガラス―プの本来の味がでなかったかも。。。
かつおと昆布の出汁に慣れてしまっているので、すこし物足りなさを感じました。
結果:☆☆です。
なかなか山鳥を食べる機会もないので、いい経験になりました!
もうちょっと研究して、美味しい鴨南蛮が作れるよう、これからも日々研究に励みたいと思います( `―´)ノ