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小谷流そば打ち教室。昔ながらの石臼挽きに挑戦!

こんにちは、小谷(おたり)村集落支援員の田辺です。

新そばが待ち遠しい季節になってきました!

小谷村の新そばも、そろそろ市場に出回る時期です。

本当に秋は、ダイエットを諦めさせるような誘惑が多いです(;^ω^)

新米、新そば、さつまいもにかぼちゃ、きのこや木の実など、小谷村には美味しいものがいっぱい!

今回は新そばにちなんで、毎月第二水曜日に開催している「小谷流そば打ち教室」の風景をご覧ください。

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みなさん真剣な表情でそばを打っています。

そば打ちと一口に言っても、古今東西様々なそば打ちの流儀があり、ここではあくまでも「小谷流」のそば打ちを学んでいます。

そば打ちを指導するのは、「小谷流そば打ち伝承人」の方々です。

現在、小谷村では昔からある伝統や文化、行事などを絶やさないように、「小谷流〇〇伝承人」と銘打って色々なジャンルの伝統文化の継承をめざしています。

小谷流そば打ち伝承人は、既に40名程の登録があり、塩の道祭り等のイベントで活躍中です!

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大阪から移住してきたやきとり好きの男性(通称:やきとり君)

まだそば打ち教室に参加して5回目くらいですが、こんなに上手に打てるようになりました!

いつものそば打ち教室は、そばを打って、みんなで打ったそばを食べて終了するのですが…。

今回は、「小谷流そば打ち伝承人育成プログラム」という新たな小谷流そば打ち伝承人育成のための授業があり、製粉について勉強しました。

製粉は普段、機械の製粉を業者さんにお願いしているのですが、昔ながらの「そばの実を石臼を使ってそば粉にする方法」に挑戦しました~~!!

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石臼は、二つの円形の石が重なってできていて、上の石をぐるぐる回すことによって石と石の間に挟まった実がつぶれる=粉になる、という仕組みです。

上の石には500円玉大の穴があいていて、その中へ実を入れながら回します。

一気にたくさんの実を入れると粉になりませんし、少なすぎると空挽きになって石の目を傷めてしまいます。

意外と実を入れる量、タイミングが難しいのです!

石と石の間には目が入っていて、こんな風になっています。

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石を回すのにも結構力が必要です…。

女性はみんな両手で回してました。

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一回目の粉。まだまだ粗いので、ふるいにかけます。

※黒い部分はそばの実の皮、「そば殻」です。今回はいわゆる「むき実」の状態から石臼で挽きましたが、それでも完全にそば殻が取り除かれているわけではなく、これだけ「そば殻」が出ます。

ここでとれるのがいわゆる一番粉ですね。

この時点で粉になっているものは、そばの実の中心部分(柔らかい部分)。

実がそのまま残っているのは一度に実をたくさん入れすぎたとか、石を速く回し過ぎたときに出たものです。

まだまだ実がたくさん残っているので、ふるいにかけて、石臼ですります。

これを2、3回繰り返して、ようやくそば粉になりました。

色は淡く、触り心地は、いつもよりざらざら、じゃりじゃりして、粗い感じです。

ふるいにかけた後のそば粉を計ってみると…

結局、2キログラム挽いて残った粉は1キログラム!!

ここまで手をかけると1粒も無駄にしたくない気持ちです。

そばって、手がかかるんですね。。。

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石臼挽きのそば!いつもより弾力があり、艶があり、薫りの強いそばになりました。

粉の挽き方でここまで違いが出るとは思ってなかったです。

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正直、味は石臼挽きの手で挽いたそばの方が美味しかったです。苦労している分美味しく感じたのかな…!?(小谷村の製粉所も、石臼の機械を使っているので、条件は同じはずなんですが)

やっぱりそばの道は奥が深い!!

まだまだ勉強しないといけないことがたくさんあるなあ、と感じた今日のそば打ち教室でした。


小谷流そば打ち教室へのお問い合わせは

小谷村役場特産推進室 担当:田辺まで
電話:0261-85-1201 メール nakaya1@valley.ne.jp