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棚田の稲刈り&台風19号について
こんにちは!集落支援員の田辺です。
この度の台風19号は日本各地で甚大な被害が報告されています。
長野県でも千曲川が氾濫し、長野市はじめ多くの地域に浸水被害がありました。
被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
小谷村は、暴風雨には見舞われましたが、人的被害はありませんでした。
非常に恐ろしい台風19号ですが、実は棚田にも影響がありました。
遅くなりましたが、今回は台風の前と後の話をこのブログで書きたいと思います。
それは忘れもしない令和元年10月11日…。次の日は台風が来るという事で、はざかけの“はざ”が倒れないように“ロクサン除け”をしました。
※どうしても漢字が分からなくてネットで調べたりもしましたが、わかる人誰か教えてください!
年齢による体の部分的な厄除けを「六三除け」と言うらしいですが・・・そこから来ているのかな??
“はざかけ”の支柱の真ん中にひもを通して固定します。
画像が分かりにくくてすみません…。
この補強をほぼすべての“はざ”達に施しました。
まあまあ疲れた。でも半日、いや2時間位で終わりました。
正直、この時ロクサン除けの大切さとか、あまり考えていませんでした。
こんなにいい天気だったし!
問題はここからだ!
その夜…台風19号襲来。
次の朝は家の裏から泥が出ていて集落総出で泥出しをしました。
それはそれで大変だったのですが、まあそれはいいです。
そしてその次の日…。
棚田のはざ倒れているの連絡( ゚Д゚)
はざが倒れるという事は、どういうことか、いまいち理解していなかった私…。
倒れているなら、また起こせばいいんじゃない?そのくらい、軽~く考えていました。
なんとなんと、こんな悲惨な状態に・・・(涙)
ロクサン除けもむなしく、6竿ほど、倒れてしまっていました。
この倒れたはざかけ、どうやって元に戻すかというと、
まずは一旦竿から稲をすべて取り外します。
そしてまた一から!稲を竿にかけていく作業…。
これを6竿分すべて…(涙)
もちろん田んぼの中はびちゃびちゃのドロドロ、稲も泥だらけです。
そしてかけ直した稲がこちら!!
ドーーーン。(´゚д゚`)
なんかどす黒い…。しかし!お米は“籾“という玉子でいう所の”殻“に包まれておりますので、味や品質にまったく問題はありません!!
見た目は美しくないですが。
これでお米食べられないなんて、悲しすぎるので、とりあえずお米が無事で良かった(ノД`)・゜・。
あと、残念なのはこれで藁をだめにしてしまったこと。
藁に泥がつくとカビだらけになって、この後どんなに晴天が続いても、藁細工等に使うことはできません。(T_T)
お米をいただくにも、田植えから脱穀まで長い長いプロセスがあって、その間、獣害にもあわず、干ばつや大雨の被害にあわず、台風にも耐えて…って考えると、お米一粒に7人の神様がいる、の言葉の意味がまたまた身に染みて感じた出来事でした。
※ダメになった藁は来年2月の「中谷雪まつり」歳の神の一部としてありがたく燃やしたいと思います!
この後、修正した“はざかけ”は倒れることもなく、脱穀作業は問題なく終わりました♪
棚田オーナーの皆様へはすでにお米が届いていると思いますが、今回の棚田米は試練を乗り越えた勇者たちの集まりです!
一粒残らず食べつくしちゃってください!
※来年度小谷村の棚田オーナーになっていただける方は
小谷村役場 観光振興課 農林係までご連絡をお願いします↓
TEL:0261-82-2588