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小谷村の原風景 茅葺き屋根
こんにちは。地域おこし協力隊員の佐々木です。
まずは↓見てください!!
長野県小谷村の伝統的な茅葺き技術を継承しておられる株式会社小谷屋根の茅葺き職人さんの手です。
現在、小谷村郷土館の茅葺屋根の葺き替え工事を行っており、作業を体験させていただきましたが、茅に付いた煤を触るため、全身真っ黒になりました…(笑)
ちなみに、職人さんは、素手で作業することで、茅の微妙な状態を把握するそうです。
すぐに破けて使えなくなる手袋は使わない、とのこと。
仕事を始められた当初は、手が筋肉痛になったり、切り傷がたくさんできてしまい、ご飯を食べるにもフォークを使ったこともあったそうですが、今では職人さんの分厚い手を見て、仕事を依頼されることもあるそうです。
まずは、茅葺屋根について… 茅葺(かやぶき)屋根とは、茅(かや。ススキやチガヤなどを指す)を材料にして葺く家屋の屋根の構造の一つで、茅葺き屋根ともいう。用いる材料により藁葺(わらぶき)・草葺(くさぶき)と呼び区別する場合もある。(ウィキペディア引用)
-写真- 平成21年4月に県宝に指定された牛方宿
小谷屋根さんでは、小谷村で古くから使われている小茅を使い、およそ60年も耐久性のある屋根を作られています。時々、修理が必要になりますが…。
一代に一度(約60年に一度)葺き替えをするそうですが、構造材や茅、縄など、状態が良いものは再利用したり、違う用途で使うので、120年、180年使われる材もある、とのこと。
驚きです。
また、不要になった茅は畑の堆肥として使ったり、通路に並べて雑草が生えるのを防いだりと、最後の最後まで無駄なく利用するのです。
畑に茅を混ぜることで、空気や水を含ませ、通気性も良くし、土がフカフカになるそうです。
先人の知恵というか、モノを大切にする姿、とても勉強になります。
-写真- 茅の厚みは場所にもよるが、およそ80㎝
かつて小谷村では、「とうどに行ってくるやー」という方言が交わされていたのですが、集落で茅を育て、1年に1軒づつ、集落の皆で助け合い、協力しながら葺き替えをしていたそうです。
今でこそ、職人と呼ばれる方々が行っていますが、当時は住民が当たり前に行っていた、ということにはとても驚きました。
※とうど… 労働力を対等に交換しあって田植え、稲刈りなど農の営みや住居など生活の営みを維持していくために共同作業をおこなうこと。
-写真- 茅葺屋根の骨組み
雪深い小谷村では、雪落ろしの作業が必須なのですが、茅葺屋根での雪落ろしに手間がかかることなど、維持管理がたいへんであるため、現在、茅葺屋根に代わり、トタン屋根が増えてきています。
村の風情として残していって欲しいと思う反面、現実的なところもみえてきます…。
今回、小谷屋根さんの作業体験を通し、かつて集落が賑わっていた様子を頭に思い浮かべることができました。
こういった歴史を感じさせていただける機会をいただき、ありがとうございました。
現在、日本には女性の職人さんや海外から来られた職人さんもいますが、全国的に茅葺職人がとても少なく、なんせ追いつかない、人が足りない、とのことです。
ご興味を持たれた方は、是非一度、小谷村郷土館を訪れてみてはいかがでしょうか。この冬、雪が降る前には完成予定とのことです。
株式会社小谷屋根 https://ja-jp.facebook.com/otariyane/
小谷村郷土館 http://www.vill.otari.nagano.jp/www/contents/1001000000194/index.html
県宝 牛方宿 http://www.vill.otari.nagano.jp/www/contents/1001000000195/index.html
まずは↓見てください!!
長野県小谷村の伝統的な茅葺き技術を継承しておられる株式会社小谷屋根の茅葺き職人さんの手です。
現在、小谷村郷土館の茅葺屋根の葺き替え工事を行っており、作業を体験させていただきましたが、茅に付いた煤を触るため、全身真っ黒になりました…(笑)
ちなみに、職人さんは、素手で作業することで、茅の微妙な状態を把握するそうです。
すぐに破けて使えなくなる手袋は使わない、とのこと。
仕事を始められた当初は、手が筋肉痛になったり、切り傷がたくさんできてしまい、ご飯を食べるにもフォークを使ったこともあったそうですが、今では職人さんの分厚い手を見て、仕事を依頼されることもあるそうです。
まずは、茅葺屋根について… 茅葺(かやぶき)屋根とは、茅(かや。ススキやチガヤなどを指す)を材料にして葺く家屋の屋根の構造の一つで、茅葺き屋根ともいう。用いる材料により藁葺(わらぶき)・草葺(くさぶき)と呼び区別する場合もある。(ウィキペディア引用)
-写真- 平成21年4月に県宝に指定された牛方宿
小谷屋根さんでは、小谷村で古くから使われている小茅を使い、およそ60年も耐久性のある屋根を作られています。時々、修理が必要になりますが…。
一代に一度(約60年に一度)葺き替えをするそうですが、構造材や茅、縄など、状態が良いものは再利用したり、違う用途で使うので、120年、180年使われる材もある、とのこと。
驚きです。
また、不要になった茅は畑の堆肥として使ったり、通路に並べて雑草が生えるのを防いだりと、最後の最後まで無駄なく利用するのです。
畑に茅を混ぜることで、空気や水を含ませ、通気性も良くし、土がフカフカになるそうです。
先人の知恵というか、モノを大切にする姿、とても勉強になります。
-写真- 茅の厚みは場所にもよるが、およそ80㎝
かつて小谷村では、「とうどに行ってくるやー」という方言が交わされていたのですが、集落で茅を育て、1年に1軒づつ、集落の皆で助け合い、協力しながら葺き替えをしていたそうです。
今でこそ、職人と呼ばれる方々が行っていますが、当時は住民が当たり前に行っていた、ということにはとても驚きました。
※とうど… 労働力を対等に交換しあって田植え、稲刈りなど農の営みや住居など生活の営みを維持していくために共同作業をおこなうこと。
-写真- 茅葺屋根の骨組み
雪深い小谷村では、雪落ろしの作業が必須なのですが、茅葺屋根での雪落ろしに手間がかかることなど、維持管理がたいへんであるため、現在、茅葺屋根に代わり、トタン屋根が増えてきています。
村の風情として残していって欲しいと思う反面、現実的なところもみえてきます…。
今回、小谷屋根さんの作業体験を通し、かつて集落が賑わっていた様子を頭に思い浮かべることができました。
こういった歴史を感じさせていただける機会をいただき、ありがとうございました。
現在、日本には女性の職人さんや海外から来られた職人さんもいますが、全国的に茅葺職人がとても少なく、なんせ追いつかない、人が足りない、とのことです。
ご興味を持たれた方は、是非一度、小谷村郷土館を訪れてみてはいかがでしょうか。この冬、雪が降る前には完成予定とのことです。
株式会社小谷屋根 https://ja-jp.facebook.com/otariyane/
小谷村郷土館 http://www.vill.otari.nagano.jp/www/contents/1001000000194/index.html
県宝 牛方宿 http://www.vill.otari.nagano.jp/www/contents/1001000000195/index.html