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もういくつ寝るとお正月。12/15はお松迎えの日!

こんにちは。協力隊の宮下です。

私が担当している大網(おあみ)地区では、すでに1mを越える雪が積もりました。
今年は冬が早く、雪の量もたーんと降っています。
どうか年内に屋根雪掘りがやってきませんように!

さて、もうすぐお正月ですね。

大網では昔から12/15を「お松迎え(おまつむかえ)」と呼んでいて、この日が正月準備の初めの日。
山へ行き、お正月に玄関や神棚、家の中に飾る松を採りに行く日とされています。
3年ほど前から地区で昔からの慣わしを続けているおじちゃん(80歳)を先生に、若い衆もお松迎えに行っています。

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今年は雪が多いので、いつもの場所に採りにいくことができず、エリアを変えて別の場所へ。
とはいえ結構な積雪になっていて、柔らかいぼっふぼっふの雪の中をラッセルしながら山へ入りました。

しばらく歩いて大きい松の木を見つけると、先に鎌のついた長い棒を木の根元にあててゴッシゴッシとこすって切り落とす。
こんなんで木を切れるんかや?と思っていたけど、おじちゃんがやるとあっという間に切れるから不思議です。。。

切り落とした木は結構な急斜面の下に落ちていて、拾いに行くには迂回しなければいけないかなと思っていたら、「おっかねえ、おっかねえ」と言いながらおじちゃんが斜面を滑り降りて行く…。
お年寄りってこんなに元気だったけかな。。。ということがたくさん起こるのも小谷ならでは!


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切り落とした松の木は、鉈で大・中・小に切り分けて揃える。
大は大柱(だいこくばしら)、中はやすのこき、小は二階、居間、トイレ、台所、車庫など飾りたい数だけ用意する。
この時、各枝の根元の切り口は四角錐に削っておく。
松は枝振りのいいものを選んで、なるべくまっすぐになっているものを選ぶ。
今年は自分の家の分、お宮、公民館、協力隊事務所のお松様も迎えて、最後にすべてを縄でくくって持ち帰る。
昔はこの縄もお松迎えに行く前に各家々で縄をなっていったそう。

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家に戻ってからは。
家の外の柱(または庭木)などに松を縛り付け、尾頭付(煮干しで良い)とお米を白い紙に包んで枝の間に差し込んだまま、12/30か31まで置いておく。
家によっては一升枡に尾頭付き・米・塩・結び昆布(切り昆布でも可)を入れて迎えた日に上げて一日置き、その後でそれをいただく、という家もある。
家の中にお松様を置いておく場合は、置く場所を塩で清めてから置くそうなので、我が家は毎年そのようにしてお松様を迎えています。

小谷村は南北に広く、その中に53地区がぎゅっと詰まっています。
そのため、大網だけでなく各地区で独特の風習や慣わし、言い伝えが残っています。
そういう昔ながらの文化にふれることで小谷村の魅力をより知ってもらえたら嬉しいです。
これから3月まで小谷村にはどんどん雪が降り積もり、まさに雪国となります。
吹雪の後の晴れわたる青空を楽しみに、今年も冬ごもりが始まります。

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