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「鹿の解体皮なめし暮らす道具創り」ワークショップに参加しました!

こんにちは。小谷村(おたりむら)地域おこし協力隊の村上です。

1月から3月に行われた小谷村大網地区の主水舎主催「2018鹿の解体皮なめし暮らす道具創り」に参加しました。

地元の猟師さんが獲った鹿を参加者全員で解体するところから始まって、そこではぎ取った皮を自分たちで鞣(なめ)して、最後は生活の中で使う道具を創る、という、2か月間に及ぶなかなか他では体験できない奥が深いワークショップ。野生動物と日常生活が密接に関わり合っている小谷村のような地域だからこそのリアリティのある内容でした。

さて、実際のワークショップの様子ですが、まずは解体作業から始まります。

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大きな雄鹿と雌鹿の2頭を雪を固めたテーブルにそれぞれ乗せます。雄の角がそれはそれは見事でした。

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足首のあたりに切り込みを入れて、皮を剝いでいきます。それにしてもこの日は猛烈な雪で鹿も人もみるみるうちに白くなっていきました。

これ以上先に進んだ解体作業場面はブログに掲載しにくい画像になるので残念ですが省略します。

大雪の中、ただただひたすら黙々と皮を剥ぎ頭も落として枝肉にしていきます。

皮になるべく傷をつけないよう、かつ、肉から綺麗に剥ぎ取ることが皮を鞣す処理に影響してくるということを後になって思い知るのですが、参加者は初めての体験にこわごわ、でも夢中になって作業に没頭しました。当たり前のことですが、スーパーで売っているパック詰めされた肉と違って、実際に生きていたことを実感を持って感じられる貴重な体験でした。

さて、これから少しリアルな画像が続きますのでご注意を・・・

翌日は皮の処理作業です。

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剥ぎ取った皮です。

ところどころ赤い部分が多少肉片が付いているところ。右側の鮮やかな赤の部分は撃たれた部位だそうです。

これから肉片と脂をはがす作業が始まるのですが、これが思った以上に過酷な作業だったんです。

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なぜかというと・・・全然取れないんです!!

ナイフだと皮を傷つけてしまう可能性があるので、竹を割った棒の角を利用してゴリゴリこすって削ぎ落すのですが、手強い手強い。

しかも前日とはうって変わっての晴天となり、雪に反射する太陽の光をもろに受けてカッパの中は蒸し風呂状態。そんななか、汗だくになりながらも文句も言わず作業に勤しむ私たち参加者。通常なら早々に音をあげそうな状況ですが、それでも黙々と作業を続けるのは、やはり命に対する敬いや厳粛な気持ちの現れなのかもしれません。

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ようやく綺麗になった皮を切り分けて第1回目のワークショップは終了。各自で皮片を持ち帰り鞣し作業の自習に入ります。

<鞣しの工程>

① フレッシング、肉、油を落とす(ワークショップでここまでやりました)

② 石灰液につける。(毛皮にするときは不要)

③ 毛を抜く

④ なめし液に浸ける(ミョウバン+塩)

⑤ 乾燥

⑥ 揉み 

⑦ 加脂 

⑧ 塩抜き 水に漬けて塩を抜く。

②~⑧の工程を自宅でやるのですが、何しろ初めてで何が正解なのかわかりません。参加者同士SNSで情報交換しながら試行錯誤を繰り返します。私は揉みの作業の際ヒビ割れが多発してしまいました・・・。

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それでも、主催者である主水舎の中村さんや参加者の皆さんの励ましのおかげで気を取り直し、第2回目の「道具を創る」ワークショップを迎えました。

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切ったり貼ったり穴を空けたり。そして縫う。自分が使う革製品をイメージしながら作業に没頭します。集中しすぎてみんな無言になってしまうほど。

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革を縫うときは先に穴を空けるということも、2本の針を使って縫うということも初めて知りました。

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そうして出来た思いのこもった作品の数々。

ヒビ割れても、硬くても、皮が革になっていく過程を参加者それぞれの思いで受け止めました。

命を頂いて食べるだけでなく、道具にして人間が生活の中で生かし暮らしてきたことを、便利快適な今の時代に体験し考えることができる素晴らしいワークショップでした!









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