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スキー場だけじゃない!今年の冬は里山で遊ぼう。雪と火の祭りを体験しよう!

ここ最近、降雪が続き、朝の除雪などすっかり冬らしい暮らしになって来ました。今回は、小谷村大網集落で開催されている『大網雪と火の祭り』をご紹介します。
大綱集落は、長野県北西の端に位置する小谷村の中で、もっとも北側、新潟県糸魚川市との県境に位置する山間の里。
冬は3メートル近くの雪が降り積もる、県内有数の豪雪地帯です。そんな、大網集落で毎年2月の第2土曜日に行われているのが『大網雪と火の祭り』です。

大網 雪と火の祭りとは

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このお祭りは、山岳信仰をもとに作られた祭りで、大網の東方にそびえる雨飾山に住むと伝えられる神に無病息災や五穀豊穣を祈る祭りです。斎場は、神を迎えるために結界が張られ、その中で巫女の舞や、神の使者である鬼の踊り、創作太鼓「姫川太鼓」、カヤを燃やした炎などが奉納されます。白銀の雪景色に、かがり火の灯りの幻想的な景色の中で行われる荘厳な祭りは、今まで体験したことのない雪国の歴史を感じることができるはずです。

雪と火の祭りのあゆみ

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『大網雪と火の祭り』が始まったのは高度経済成長期真っ只中の昭和49年。当時、大網集落にほど近い姫川温泉には多くの観光客が訪れており、「大網の衆と都会から来る衆が一緒になって楽しむ」という目的で、民俗学者故伊東好一郎氏と大網の住民とが協力して祭りが始まったのだそう。そのため、最初の十数年は、都会からも多くの人が訪れ、巫女役も鬼役も都会から来た人がほとんどを占めていたのだそうです。
しかし、昭和から平成になり、観光客の減少や地元住民の流出などから、鬼役も数人に減少するなど、祭りが存続の危機を迎え、継続を危ぶむ声も上がったのだそうです。

今年は、2月9日(土)開催です!

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そんな祭りも今回で45回目。一時は、存続の危機を迎えた祭りですが、OBJ(大網に拠点を置く、冒険教育機関公益法人日本アウトワード・バウンド協会の略称)のスタッフとして大網集落にやって来た若者の多くが大網集落に移住したこともあり、現在でも移住者と地元の方が協力し、その伝統が脈々と受け継がれています。今年の開催は2月9日(土)です。この機会にぜひ参加して見てはいかがでしょうか。

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